レニエ(クリュ ボジョレー) 赤 20001
【軽めの赤】
熟成タイプのクリュワインです。赤い果実、フランボワーズの強い香りと柔らかい口当りが特徴で、フルーティでエレガントなワインに仕上がっています。造り手のやさしい人柄がにじみ出る逸品です。瓶詰め前の濾過をおこなっていません。
ボジョレー ヌーヴォーで有名なフランス、ボジョレー地区。しかし、ボジョレーにはヌーヴォー(新酒)ではない、熟成させたほうが美味しいワインもあります。
熟成タイプに向く、10の村のみで造られる「クリュ(特級)ボジョレー」は、北部に集中しています。
クリュ ボジョレーは、熟成タイプのボジョレーワインの中でもハイクラスなワインです。
このレニエは、クリュ ボジョレーの1つ。
びっくりするほど小さい、たったの3ha(1ha=100m*100m)の畑で、まさに「人の手」で造られているワインです。
もちろん日本ではマヴィしか扱っていません。
造り手のランポンさんは、畑を耕すにも手押し車や、(経済事情により所有できないため…)お隣から借りた馬を使用。
ワイン醸造器具の動力も、ほぼ人力。
ボジョレーのお祭りでは、「昔ワイン造りに使っていた器具」として、現役の所有物でもってパフォーマンスしたそう(笑)。
そんなランポンさんがつくるレニエは、彼の人柄をそのまま映したかのように、優しくて、ピュアな味わい。
押し付けがましいところはまったくないけれども、グラスからは周りを包み込むかのような芳醇な香りが広がります。
飲めば思わずうっとりしてしまうワインです。
印象はあくまで柔らかく優しいのですが、芯はしっかりしていて、お肉やスモークレバーにも合わせられるのです。飲むたびに感嘆してしまうほど造りがしっかりしています。
本当に「いいもの」を求めている方に、じっくりと味わっていただきたい1本です。
2007-10-26 17:54:28