ヴィンテージ ポルト 2000年 32004
ポルトガルのドウロ川流域で造られる酒精強化(フォーティファイド)ワインで、必ずポルト港から出荷しなくてはならないなど、品質は政府機関で厳しく管理されています。シェリー、マデイラと並ぶ、世界三大酒精強化ワインの1つです。
ヴィンテージポルトは、その年の特に優れたぶどうから造られます。収穫後2年目(1月~9月)に、特に優れた品質で、生産者がドウロ&ポルト ワイン インスティテュートに申請し、基準をクリアしたものだけがヴィンテージポルトを名乗れます。
ピントゥ イクルスさんの畑は、素人の第一印象だと、よくここに果物が育つなというくらい、急斜面で、石がごろごろした険しい土地にあります。もちろん機械などは入りようがなく、ぶどう栽培は人力とロバ力に頼るしかありません。収穫も手で丁寧に行い、圧搾も、一旦機械で行った後、さらに人の足で丁寧に潰します。こうした手間隙をかけることができるのも、小さい農家だからこそ。実際、せっかく収穫したオーガニックぶどうも、8割以上は大手メーカーに販売してしまっているのです。
こうして、コンクールに出せば必ずといっていいほど入賞する、最高品質のポルトが造られます。特に、大変な当たり年といわれるこの2000年は、造り手のピントゥ イ クルスさんが素晴らしいと太鼓判を押す品質です。
年間を通して雨が少なく、夏は果実の成育に適度な暑さだったため、ぶどうが理想的なスピードで熟し、品種の特徴やテロワール(土壌)をしっかりと身につけています。
数々のコンクールで受賞しており、パリでは価格が高騰しているそうです。
2008-09-17 14:30:38